物件レポートの第9回目は、レッドシダーの内装材を使用した事例をまとめました。
最初の写真は、秋田市、H様邸の事例です。設計は、ALASHIKO 藤田 雄大さん。リビング&ダイニングの天井に、レッドシダー 本実パネリング TG-1113 を使用しています。 「パネル材は思った以上に綺麗な材料で、施工後の内覧でもレッドシダー部分は非常に評判でした。」との言葉とともに、施工写真を送っていただきました。ありがとうございます!
白い壁と、白を基調にしたキッチンに、天井に張ったレッドシダー パネリングの色味が映え、とても美しい仕上がりです。

レッドシダーのパネル材は、板一枚一枚がそれぞれの色合いを持ち、板目と柾目も混入することが特徴です。また、乱尺製品なので、板の長さも作為的に揃えることをせず、ランダムに張っていきます。工業製品とは違い、「揃わない」ことが魅力のひとつ。自然素材らしい温かさを演出します。
こちらは、リビングから見た写真です。電球の光との相性もよく、レッドシダーの木目や色の濃淡が優しく浮かびあがります。

藤田さんは、住宅、店舗の設計・施工を個人で請け負っておられます。「ALASHIKO」という屋号は、「粗鉋」(あらいかんなと書いてアラシコと読みます)から名付けられました。新建材ばかりではなく、少しでも木材に鉋をかけるような仕事がしたいという想いが込められているそうです。
レッドシダーパネリングを採用した理由について伺ったところ、「普段化粧材は広葉樹を好みますが、特に色ムラによるザックリ感は他の樹種では表現不可能ですので、意匠性としてレッドシダーが唯一無二の選択となることが多くなってきました。この度の住宅は、私自身がぜひやりたかったパネリングのスタイルです。白い吹き抜けとの対比がお気に入りです。」 とのうれしいコメントをいただきました。
「白い吹き抜けとの対比」はこちら!レッドシダー独特の色の濃淡、素材一枚一枚がつくる自然の模様が、白と光の効果で一段と映え、とても素敵です。

藤田さんは、現在工事中の住宅兼店舗でも、レッドシダーを使ってくださっています。今後もぜひ、「本物の木材」を活かしたデザインに、レッドシダーを取り入れていただけたらと思います!
さて、次にご紹介するのは、洗面室の天井にレッドシダー パネリングを使用した事例です。
こちらは、「スタイル イズ スティル リビング」さんの設計。築19年の外国人向け戸建て物件をリフォームした渋谷区広尾のオフィス兼ショールームでは、リビング、ダイニング、バスルーム、ベッドルームと、生活空間を直接体感できます。

ショールームの浴室にもレッドシダーパネリングが張られています。レッドシダーは水に強く、濡れたり乾いたりを繰り返しても寸法の安定性が高い性質を持つため、浴室にもよく使われます。

天然素材の生み出す柔らかな空気感を大切にしている、スタイル イズ スティル リビングさん。レッドシダーの天井材について、Facebookページに次のように紹介してくださっています。
スタイル イズ スティル リビングでは創業時よりウッドデッキの素材としてレッドシダーを使用してきました。この北米原産の木は「ヒノキ科ネズコ属」の針葉樹で、日本ではヒノキが一番近い木です。ヒノキ以上に腐朽に強く、とくに虫害には強い木です。そして、なによりヒノキと同様とても良い香りがします。
そんなレッドシダーを浴室や洗面室の天井材として使用し始めて数年経ちました。 浴室を使ったあとにバス乾燥機をかけると、シダーの香りが浴室全体に香りますので、シダー天井を採用されたお客様からはとても好評です。弊社のショールームも写真のようにシダー天井となっていますので、ご興味のあるお客様は是非実際に体感してみてください。
スタイル イズ スティル リビングさんのWebサイトはこちらから。素敵なリフォーム事例が見られます。
Facebookページもぜひごらんください!
「お客様からとても好評」とのこと、大変うれしいです!説明のとおり、レッドシダーは「ヒノキ科ネズコ属」の樹木で、カナダBC州が原産地です。北米では、レッドシダーを浴室やサウナに使う事例が多くあります。
ウエスタンレッドシダー協会(WRCLA/カナダBC州)のWebサイトでも、レッドシダーがサウナに使われていると紹介しています。(英語ですが画像があります!)
そして最後にご紹介するのは、施主のMさんご夫婦がセルフビルドで建てたセカンドハウスの事例です。 内装にふんだんにレッドシダーパネリングが使われています!
こちらは、広々としたリビングの写真。天井と壁は、すべてレッドシダーです。

ぜひ載せたかったのがこのリビングからの眺望!大きな窓から絵画のように緑の山々を見ることができます。

窓の外にはウッドデッキがつながっていて、まさにアウトドアリビングです。ウッドデッキもレッドシダー。この景色を眺めながら、ビールなど飲んだらサイコーですね♪♪

さて、室内に戻り、レッドシダーパネリングの紹介を続けます!
こちらは、白い壁とレッドシダーの天井。レッドシダーの自然の色味が、天窓からの光を優しく受け止めます。

そして、M様邸の浴室も、レッドシダーを張っています。

清潔感あふれる広々とした空間に、無垢の木材が上手く調和しています。まさに癒しの空間ですね。

M様邸は、ご夫婦が自ら施工した手作りの家。お二人で家づくりを楽しみながら、少しずつ作業を進めてこられました。奥様も工具を使いこなし、腕前もどんどん上がったそうです。
今ではご近所のリフォームやウッドデッキづくりを請け負うなど、プロ顔負けのMさんなのです。
こちらは、パネルを短くカットし、あえてレッドシダーの色の濃淡を活かしつつ、パズルのように組み合わせています。 パネリング材は、乱尺製品のため、切り回すことが必要ですが、こんな風に残ったパネルを有効利用すれば、ロスが出ません。材料を無駄にせず、大切に施工するアイディアが素晴らしいです!

ウッドデッキや外壁材など、外部に使われることが多いレッドシダーですが、内装材としてもご採用いただくことが増えています。 自然素材らしい、板一枚一枚が異なる趣をもつレッドシダーのパネル材がつくる、やすらぎの空間。いかがでしたか?